Google Pixelbook (i5, 8GB RAM, 128GB)のレビュー

Pixelbookの表

普段は画面の大きさ、タイピングの楽さ、自由度の高さ、等々の普通の理由で基本的に自室(と言ってもほんとに部屋があるのではなく、一部の領域に過ぎませんが)のデスクトップPCを使用していますが、簡単な作業や単なる調べ物だけどタイプも必要な時などは、ラップトップPCを使っています。
(ラップトップという言い方も死語のようですが、どうもノートPCという表現もあまり好きじゃないので、社会に出た頃に覚えたラップトップという表現を使っています。)

長らくWindowsマシンを普通に使っていましたが、管理が面倒(と言っても、放置すればいいんでしょうが、どうしてもマメに更新したりしたくなる性分なので)という理由で、もっとシンプルにWebブラウザで十分、サクサク動いてくれるラップトップPCがあればいいと思って、そうか、Chromebookというものがあるじゃないか、と急に物欲刺激され、それまで使っていた小型薄型でよくできたLenovoのWindowsマシンを手放して購入したのが、このGoogle Pixelbookです。

Pixelbook 公式

Chromebookについては、ここ最近の盛り上がりに至るかなり以前、1年以上前の時点でも、有名な方の紹介サイトがいくつかあって、参考にさせていただきました。価格や性能などのバランスの良さではやっぱりASUSのChromebookということだったとは思いますが、なぜかあまり心躍らず、しばらくWindowsのラップトップを触りながら、どうしたものかと検討中ステータスから変わらない状態になってました。

世の中にApple好きの方はたくさんいらっしゃって、Google好きの人はあまり聞かない中で、Apple好きの方にあるような強烈な思いを持って好き、というほどではないにせよ、Google謹製のものが何故か好き、ということがあり、一応候補として片隅において眺めている状態でした。そもそも、なぜか日本では公式では販売されていないという謎の状態なので、モノを見ることもできないですし。
色々なサイトで見える画像は、結構シンプルな作りで悪くなさそう、いまどき何故かベゼル幅がかなり広いという点のみ引っかかる、という印象でした。Amazon USAサイトで見る価格を考えると、かなりお高め。うーん、どうしたものか、と。日本のAmazonサイトでは輸入している業者がいくつかあって、更にお高めの価格設定。ますますどうしたものか、という状態がしばらく。

そうやって、悶々してる間に、ASUSから最新モデルとして、Chromebook Flip C436が出るというニュースもあって、ここはこれを待つところか、とますます悶々。とは言え、これまた日本で販売されるかどうか、いつになるか、もわからない上にどうせかなり先でかつお高くなりそうなことは見えてましたので、ここは、Google好きを生かして、Pixelbookでいくか、と思い切ったところで、国内のAmazonで輸入販売している業者さんのいくつかを調べて、思い切って購入、に至りました。いくつかのバージョンが有るようですが、極めて限定した使い方を想定してる中で、ディスクが512GBとか、メモリ16GBとかいくらGoogle好きでも、ハイスペック好きでも無理な設定ですし、そもそもまったくもって金に糸目をつけない方ではないことから、i5、メモリ8GB、128GBストレージのバージョンで十分でしょ、ということで、10万円超えの価格で購入しました。Windowsマシンをちょうど欲しがっていた友人に数万円で譲って、それでも清水の舞台から飛び降りる勢いでの購入でした。

Google Pixelbook
ディスプレイ12.3インチ 2,400 × 1,600
CPUCore i5-7Y57
メモリ8GB
ストレージ128GB
拡張ポートUSB Type C × 2
カメラフロントカメラ
バッテリー最大10時間
サイズ290.4 × 220.8 × 10.3mm
重さ約1.1Kg
主なスペック

Pixelbook 画面2
画面(写真ヘタですいません)
Pixelbook 画面
画面(影が写り込んでますね、すいません)

いいですねー、これは。ほんとにシンプル。小難しいことは、できない、というかそんなことを本当にやらなきゃならないのか、って気にさせてくれるほど、PCでやることを突き詰めて考えさせてくれます。ゴテゴテしたマシンを持っていても、使っていることはたかが知れている程度だったり、というか、そんなに難しいことをやって自分の時間を使うことが意味があるのか、って気になってきます。まあ、単純にそんなクリエイティビティもないし、音楽聞いたり雑誌記事眺め読んだり、動画見たり、というコンテンツ消費くらいしか実は自分の人生にはない、ってだけでもありますが。

とは言え、最近ではChromeで様々なことができるようになってきているので、ほんとに困る場面はないですね。しかも、ログインすれば、デスクトップPCのChromeブラウザや同期アプリで作られている自分の環境そのままが出てきて、なんの違和感もなく連続的に使うことができます。
紙の手帳時代から、住所録、連絡帳をどうしたらうまく管理できるか、と考えていた身としては、この自然な状況が心地よいです。(大した先数があるわけじゃないので、最初から大した問題ではないと言うのはさておき。)その代わり、自分の情報がクラウド上にかなり保存されていて、かつ、様々な情報と紐付けられて扱われていることは注意しなければならないとは思っています。

Pixelbook キーボード
キーボード

キーボードのタッチは好印象です。このあたりの仕組みなどの難しいことは全くわかってないクチですし、細かいことがあまり気にならないクチなので、全く違和感なくタイプでき、十分です。当初心配したUSキーボードですが、全く問題なし。タッチパッドもクリック感がしっかりしていて、程よい滑りで、十分使いやすいです。

画面も十分に綺麗。解像度が非常に高いので、雑誌を見るといった場合でも拡大して疲れずに見ることができます。ベゼル幅は多少気になりますけど。ただ、折り返した使い方をもしするようなら、ある程度の幅がないと持つところが難しくなってしまうと思われます。そうそう、折り返してタブレットみたいな使い方ができるわけですが、そうは言ってもまあまあの重さがありますし、本当にそういう使い方するのかどうかはちょっとわかりません。ただ、タッチパネル式になっているのは重宝します。タッチパッドはどうしても細かい動きや大きな動きが難しいことがあるので、画面上で見たとおりに動かせるのは助かります。

私の使い方だとこのバージョンで有り余るほどに十分な性能です。少しお高いとは思いますが、細かいところまで考えると、大変満足度が高いですね。

さらに評価できるのが、これはChrome OSの機能ですが、Androidアプリをインストールして使うことができる点です。これで更にできる幅が広がります。Webベースで機能が提供されているサービスはそれで十分ですが、中にはアプリでしか提供していないケースや、まして、ローカルだけで作業したいような場合のアプリ対応は本当に助かります。ゲーム好きの方にもありがたい機能ではないでしょうか。

Pixelbook 左側面
左側
Pixelbook 右側面
右側

拡張性ですが、まあ、今どきのマシンですのでこんなものでしょう、といったところです。左側、右側にUSB Type C端子が1つずつあります。左側にはイヤフォンジャックもあります。以上です。USB Type C端子は、左右どちらも充電できます。他の使い方はしたことがないですが、最近よくみる拡張ハブを使えばバッチリなのではないかと。左側には、ボリュームボタンと電源ボタンもあります。で、ほんとに以上です。シンプル。

歳とってくると、ごちゃごちゃついてても使わないことが多くてわけわからなくなるだけだし、しっかりした単機能が提供される方がかえって使いやすいです。

Chrome OSのバージョンアップも都度繰り返して、最新状態で愛用しています。様々な機能が追加され続けていて使い勝手も向上していますし、今後も向上していくと思われます。すぐに起動してちょっとした調べ物やタイプ作業などには本当にぴったりです。(今どきはスマホやタブレットで済ませるのかもしれませんが。)
ASUSのChromebook Flip C436が、Amazon USAで販売開始されていて、多少気になるところではありますが、自分の使い方をよく考えてみれば、当分Pixelbookを愛用していけそうです。

同じようなニーズの方は多くいらっしゃると思いますし、この状況下ではメインマシンでの作業をしながら、上手にビデオ会議をこなしたりといったサブマシンニーズも出てきていると思いますので、そういう状況ではChromebookはおすすめな選択です。面倒なメンテナンスはありません。ただ開いて使うだけ。もっともっと安いモデルもたくさんありますので、検討できるのではないでしょうか。

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