世の中のオフセール気分に乗ってしまい、新しいスマートウォッチを買った上に、動画コンテンツの視聴環境の改善のために、と、単に興味から、Googleが新しく出したデバイス、Chromecast with Google TVを買ってしまいました。
Googleストアもオフセールをやっていて、ここで買ったばかりのPixel 5が7,500円分のGoogleストアクーポン付きで売られているという事態に軽い怒りも覚えましたが、で、それならなんでChromecastではなにもやってないんだ、とさらに軽く怒りを覚えましたが、どこをどう探しても安くなっているお店もなく、一方でGoogleストアでのみNetflixの6か月視聴が付いている物を売っていて、前からNetflixは気になっていたので、思い切って、Netflix付きで薄いブルー (Sky) のバージョンを買ったのでした。
当初、配達に1週間以上かかると出ていましたが、さすがGoogleさん、2日もするとまもなく発送になり、すぐに実際に発送され、結果、ネット上での購入から4日後に到着していました。
セットアップまで簡単にできましたので、使ってみての感想など中心にご紹介です。
もくじ
1. 概要・スペックほか
Googleのハードウェアの公式ストアであるGoogleストアにある本商品ページはこちらです。
本体仕様
サイズと重量
長さ: 162 mm
幅: 61 mm
高さ: 12.5 mm
55 g
カラー
Snow
Sunrise
Sky
通信方式
Wi-Fi 802.11ac(2.4 GHz / 5 GHz)
Bluetooth®
オペレーティング システム
Android TV OS
解像度
最大 4K HDR、60 FPS
最大解像度 4K、ハイ ダイナミック レンジ(HDR)対応
動画形式
ドルビー ビジョン、HDR10、HDR10+ 対応で、驚くほどの高画質を実現します。
ポート
HDMI 端子(テレビに直接つなぎます)
USB Type-C 電源端子
その他補足
プロセッサー Amlogic製のクアッドコア
メモリー(RAM)2GB
ストレージ(ROM) 8GB(ユーザーが利用できるのは内部共有ストレージの4.4GBのみで、microSDメモリーカードなどには非対応)
Wi-Fi通信方式 Wi-Fi 5(11ac)
Bluetoothは、本体とリモコンはの接続に使用され、その他ゲームコントローラー、キーボード、マウス、スピーカーなどもペアリング可能。
リモコンはテレビ、サウンドバー、レシーバーなどを制御するための赤外線発信器も搭載
音声リモコン仕様
サイズ
長さ: 122 mm
幅: 38 mm
高さ: 18 mm
センサー
加速度計
通信方式
Bluetooth®
赤外線(テレビ、サウンドバー、レシーバー制御用)
重量
63 g
マイク
内蔵マイク(Google アシスタント用)
電源
単 4 電池 x 2(同梱)
互換性
Chromecast(Google TV)が必要
パッケージ内容
Chromecast(本体)
電源ケーブル
電源アダプター
音声リモコン
単 4 形電池 x 2(本体と同じ色になっている)
要件
HDMI 端子付きテレビ
Wi-Fi ネットワーク
Wi-Fi 対応のサポート対象デバイス
2. 使ってみて雑感
Netflixの視聴権が付いていることが右上のシールに書かれています。実はどうやってそれが実現できるのかちょっと不安でした。
最近は何でもきれいにパッケージングされてるものです。
リモコンの背面の蓋をとったところです。
電池も本体やリモコンと同じ色のものが付属しています。
すでに、Google Nest Miniを所有しており、といっても、Pixel 3オーナーだったかの理由で無料でのオファーがあったので、タダなら、ってことでもらったものですが、そのため、Google Homeアプリを入れて、設定を済ませてあったので、デバイスの追加は簡単でした。
そもそも、実は以前、Chromecast Ultraとかいう4K対応の旧型のChromecastを所有していたことがあって、それはそれで楽しんで使っていたのですが、そのあと、もっと便利に使えそうなAmazonのFire Stick TV 4Kがセールになっていて、格安で買えたので、Chromecastは手放していたのでした。
Fire Stick TV 4Kは大変良くできたデバイスで、もちろんAmazon Prime会員である以上は、このストリーミングデバイスは必須で、TVで映画を簡単に楽しめますし、Apple TVやDisney+もインストールできて、ほかのサービスも文句なく使えるということで、満足していました。
Amazon Primeビデオのサービスには4Kコンテンツも有り、Wi-Fiではなく、有線で家庭内LANに接続して、安定したネット接続にすれば、4Kも実際に楽しめるところも良いところです。
4Kでは大したコンテンツがまだないのが残念なところではありますが。
今回、あらためてGoogleのストリーミングデバイスに興味を持ったのは、Fire Stickだと、Googleのサービスのキャストがあまりうまくできないことが一番の理由で、それに密かに進化し続けているGoogle TV、かつてAndroid TVと言っていたものがどうなっているのかも気になったということで、購入に至りました。
ご覧の通り、本体はなにもない、卵型の平らなもので、HDMI端子の短いケーブルが出ていて、それをTVのHDMIの口に接続するのみです。
HDMI接続ケーブルの反対側にUSB-Cの口があり、電源を供給する形になっています。
本体については、それだけです。
以前のChromecast Ultraには、有線接続させるための仕組みがありましたが、このデバイスには用意されておらず、無線接続のみが可能になっているようです。
そして、今回のデバイスで大きいのはリモコンが付いたことですね。
リモコンですが、上の面、一番上に昔のiPodみたいなホイールトグルスイッチと、真ん中にエンター的なボタンが用意されています。
さらに左上から、戻るボタン、右側がGoogleアシスタントボタン、1段下に降りて左がホームボタン、右がミュートボタン、さらに下の左側がYouTubeボタン、右がNetflixボタン、で一番下の左側に小さめの電源ボタンと右側に小さめの選択ボタンがあります。
側面ですが、正面向かって右側の真ん中より少し上にボリュームの上下ボタンがあります。
リモコンも以上です。AmazonのFire Stickよりも多少ボタンが多いかもしれませんが、似たようなものですね。YouTubeボタンとNetflixボタンが有るのが特徴的と言ったところでしょうか。
最初に本体をTVに挿して、通電させると、セットアップが始まります。スマートフォンなどの端末にGoogle Homeをインストールして、セットアップするように促されます。
指示に沿ってあれこれやっていくと、設定は進みますが、面倒なことは殆どありません。最初にWi-Fiに接続する際に、画面で文字を選択してパスワードを入力するのが面倒なくらいで、あとは簡単です。
更に良くできているのは、TVやサウンドバーなどの電源や音量などのコントロールをこのリモコンでできるように、設定調整ができるようになっています。
メーカーを選んで、何パターンをトライしてみてコントロールに成功したら、その設定がセットされるというやり方になっています。
たくさんのリモコンをとっかえひっかえするのは面倒なのでありがたい機能です。サウンドバーはしばしばTV本体のリモコンとも連動する機能がついているので、なにがなんだかわからなくなる、という難しさもありますが。
先ほど紹介したリモコンのボタンの最後の小さいボタンの右側は、TVの入力ソースを選択するボタンを割り当てることができるので、何にせよまずTVの入力ソースをTVのリモコンで変更する、というひと手間が、このリモコンで可能になるのは、非常に地味ですがありがたい機能です。
本当に簡単にセットアップが終わってしまうと、もうそのまま使い始めることができます。
操作感ですが、まあ、先行しているFire Stick TVに非常によく似ています。
一番上にメニュー的なものがあり、下に向かってコンテンツの種類やジャンルに分かれているメニューが出てきて、選択していく形です。
もちろん、設定メニューもあって、細かい機能の調整なども可能になっています。
そう言えば、設定の最初の段階でOSのバージョンアップも動いていました。
Googleアシスタントボタンを長押しして、リモコンに向かってしゃべることで音声認識して、検索が可能になっているところも同じです。
ハードウェア的なリソースの差なのか、サクサク動くのが気持ちいいです。
Fire Stickの場合は、少しもたつくところがあるように思いますが、このChromecastの場合はそういった感じはありません。後から出ている製品ですから当然かも知れませんが。
映像も概ね綺麗です。近くにWi-Fiの接続ポイントがあるので、無線接続の速度的な問題はあまりないと思われます。有線よりは安定しないところはあると思いますが、まあ、問題と思うようなことは今の所ありません。
Apple TV+以外のほぼすべての動画ストリーミングサービス、Amazon Primeビデオ含めて、アプリで提供されていますので、実用面では全く問題なく楽しむことができます。
ゲームは全くやらないのでわかりませんが、映像ストリーミングサービスの充実、それだけでも十分です。YouTube、Netflix以外で、Disney+、Hulu、GYAO、TVer、Abema、dTV等々が揃っています。
さて、Netflixですが、最初は、パッケージのどこにも特別な案内や例えばコードなどが入っておらず、どういう仕掛けで6か月分の無料視聴が可能になるのか、と心配になったのですが・・・、
なんと、恐らくデバイスの固有のなにかに設定されているのか、最初のセットアップを完了する中で、Googleのアカウントを登録することで、GoogleメールにNetflixのセットアップの案内が飛んできます。その方法でNetflixアカウントを紐付けると、6か月分の視聴が可能になる量のクーポンと言うかが入っている状態になっているということでした。
よくできています。これならやれなにか入っていないとか、なくしたとかそういうこともありません。
これで、安心してNetflixを半年楽しめることになりました。
もともとウォーキング・デッドが好きで、アメリカでの放送に近いタイミングでFoxを配信してくれるHuluと、スター・ウォーズが大好きなのでDisney+を使っていて、AmazonはPrime会員なのでPrimeビデオも使えますので、まあ、コレ以上はいらないと思っていましたが、Netflixはやっぱり良いですね、ほかにないコンテンツが揃っています。といっても、そんなに見る時間はないですけど。
いずれ整理することになるとは思いますが、とりあえず6か月間は楽しめそです。
さて、Chromecastそのものですが、良いですね。
使い勝手も大変いいですし、キビキビ動いてくれますし、音声認識もかなり使えます。おすすめの画面などに、サービスを横断して、案内を表示してくれるのは便利です。
アプリもAndroidのアプリがおそらく概ね使えると思われ、コレ1つでかなり楽しめると思います。
どうやら、キーボードやマウスもBluetoothで接続できるようなので、もっと使い方が広がるのかもしれません。
こうなってくると、Fire Stickとの差異があまりないのですが、あちらにはApple TV+が入っているので、その点がいいのかもしれません。それから有線接続できるので、安定性が高いですし、4K映像も実際に4Kで表示できるので、その点は強みと言えそうです。
我が家は、私以外は皆Apple製品で固めているので、AirPlayがあると良いようなのですが、Fire Stickには有料のアプリでできの良いのがあるので、それを入れていて、十分使えます。
が、iPhone等の側にGoogle Homeを入れてしまえば、iPhone側からChromecastにストリーミングキャストが可能になるそうなので、その点でもこのChromecastは良い機能を持っていると言えそうです。
ということで、弱点がなさそうに見えますが、気になっている点があります。この段階で実は気づいていないだけかもしれませんが。
それは、PrimeビデオもHuluもNetflixも用意している機能で、1つのアカウントで複数のユーザーが使うことが想定してあり、アプリの立ち上げ時にどのユーザーで入るかを選択できるようになっている、というのがあります。
が、まあ、考えてみると当たり前といえば当たり前かもしれないのですが、このデバイスで1つのGoogleアカウントでログインした状態になっているわけです。アプリをインストールしている以上、どれかのアカウントで購入しているわけで、そうでしかGoogleのサービスが使えないのですから当たり前といえば当たり前です。
設定上、複数アカウントを登録しておくことができるようですが、その登録が上手に使えると言えるかどうかはちょっと微妙に思っています。
少なくとも、ホーム画面はメインユーザーのアカウントがいきていますし、なので、画面を開けた最初に、個人の好みや最近の視聴リストなどが丸見えになるということになります。
これは、ファミリーで、リビングルームなどで使う場面が多いデバイスとしては少し弱いところじゃないかと感じます。
もちろん、Fire Stickも、Primeビデオはユーザーを選択させることができますが、メインのユーザーの嗜好が全面に出た状態のホーム画面になりますので、同じことなのですが・・・。
この点は、Chromecastに限らず、この手のデバイスでは一定程度しょうがないことだとは思うのですが、それでもやっぱり、複数アカウントでのログインが簡単にできるような工夫があると良いと思います。
と1点だけ気になる点を紹介しましたが、それはそれとして、このデバイス、ほんとに便利ですし使い勝手もいいですし、おすすめですね。