かねてより、家族の使っているMacBook ProやMacBook Airに指紋認証が搭載されていて、大変便利に使っているのを知っていて、WindowsのラップトップPCは使っていないですし、愛用のPixelbookには指紋認証が搭載されておらず、ちょっとさみしいような、悔しいような、ちょくちょく気になるような、そんな印象でした、指紋認証。
Amazonで何らかのセールのときにふと見たら、指紋認証を可能にするドングルのようなUSBデバイスがたくさん売られているではないですか。
早速、そのうちの一つを選んで購入したのが、このPQIのMy Lockeyという名前がついたUSB指紋認証リーダーです。
デスクトップPCでも指紋認証が使えるようになって大変便利なのでご紹介です。
もくじ
1. 概要・スペックほか
PQIのホームページにそれとなくこのMy Lockeyのページががあります。が、なぜかきちんと表示されないようで・・・。Amazonの商品ページを参考に。
- Microsoft Windows Hello生体認証とPQIフィンガープリントUSBドングルを組み合わせ、アカウントのサインインオプションから指紋認証セットアップのプロンプトに従えば、個人情報を安全に保ち、複雑なパスワードを覚えておく必要がなくなります!
- 高速で正確な応答性を実現。まばたき1回(0.15秒以内)で、センサーにより生体認証IDを正確に認識します。パスワードの入力と比較すると、パーソナルデータにアクセスするために要する時間はわずか1/3です。
- My LockeyはAI生体認証検出機能を装備しており、呼吸検出機能と高精度のアルゴリズムで偽造された指紋を検出できるため、ユーザーのデータをより安全に保ち、高度な技術を持つ偽造者にとってもアクセスすることが困難になっています。
- 電子商取引、オンライン支払い、ソフトウェア/ハードウェアシステムインテグレータ、または従来のPKIトークン認証を問わず、PQIフィンガープリントUSBドングルはFIDO認定を取得しており、最新のデジタルデータセキュリティニーズに対応します。
- 各指紋IDアカウントに対して最大10の指紋IDをセットアップでき、複数の指紋をIDとして設定できます。共用コンピューター(オフィスや銀行、学校など)では表示されるアカウントデータが指紋IDによって決まるため、パーソナルデータにアクセスできるのは自分だけとなり、他者がパーソナルデータにアクセスすることはできません。
世界初、PQI My LockeyがWindows Hello生体認証指紋IDのMicrosoft認定を獲得
PQI My LockeyはMicrosoft Windows 10オペレーティングシステムを搭載した既存のPCに対応しています。Windows 10を稼働する旧世代のコンピューターは生体認識ハードウェアを装備していないため、Windows Helloを使用することができませんが、PQI Lockeyがあれば、Windows 10を稼働するPCに差し込み、直感的なセットアップガイドに従うだけで、0.15秒以内で反応する自分だけの生体認証IDシステムを手に入れることができます。それで最新のテクノロジーで既存のPCを強化し、デジタルプライバシーとデータセキュリティを安全に保つことができます。多くのパスワードを覚えることは、デジタル化された世界に暮らす人々が負っている目に見えない負担とも言えるでしょう。通常、パスワードが長いほど、セキュリティの安全性が高まります。英数字の組み合わせで構成すると、より一層破られ難くなります。それでも、ほとんどの主要なアカウントはセキュリティを理由としてユーザーに定期的にパスワードを変更するように求めます。毎回の更新で新しい長い英数字のパスワードを覚えなければならず、人々の記憶力が試されているようです。さまざまなアカウント用に複数のパスワードを覚えることは容易ではなく、パスワードがオンラインで入力されると常にハッキングの危険にさらされます。これらの問題を解決するために、自分だけの生体認証IDがアカウントへのアクセスを可能にする最適なソリューションとなります。一人ひとりの生体認証IDは独特で複製不可能、自分だけが常に持っているため、最高のプライバシーとデータセキュリティを確保することができます。間違いなく、生体認証IDは未来のパスワードとなるでしょう。
特筆すべきはMy Lockeyの改良された暗号化機能です。暗号化は特定のファイルまたはフォルダーに指定することができます。指先でタッチするだけで、そのファイル/フォルダーを暗号化し、使用時には暗号化を解除できます。複雑なパスワードを記憶/入力したり、パスワードの失念や不正アクセスを心配する必要もなくなります。暗号化されたときも、他のフォルダーと同じ外観が維持されるため、覗き見られても不必要な注意を引くことがありません。近い将来、PQIは指紋IDの使用をより幅広い実装に向けて最適化していきます。同時に、My Lockeyはお気に入りのソーシャルメディアやオンラインショッピングサイトなどへの手軽で安全なログインを可能にする「My favorites」など、現在の便利な機能の提供を継続します。この機能は電子商取引やオンライン支払い、クラウドデータベースへの接続など、その他のオンライン認証にも使用できます。My Lockeyがインテリジェントで安全かつ便利なデジタル情報時代を創造します!
製品仕様: 寸法:20.0mm(長さ) * 16.5mm(幅) * 8.0mm(高さ) ±0.1mm
重量: 3.0g ± 0.5g
インターフェイス: USB 2.0
対応OS: Microsoft Windows 10 Home/Pro、Windows Hello生体認証要件に対応
ステータスLED: あり
保証期間: 1年
2. 使ってみて雑感
最初にUSBに差し込むと、アプリがインストールされます。
PQI Fingerprint Managerというアプリで、デスクトップにショートカットが作成されました。
で、このアプリで指紋を登録することができます。どうやら、両手の全部の指を登録できそうですが、そんなに登録してもしょうがないので、左右の親指と人差し指の合計4本を登録しました。
アプリ上で、どの指を登録するかをグラフィカルに選んで実際に登録できますので、わからなくなったりしないです。
ご存じの通り、WindowsにはHelloとかいう認証の仕組みが用意されています。
設定アプリの「アカウント」メニューから「サインイン オプション」です。
このUSBリーダーを差し込むとWindows Hello 指紋認証が有効になります。
このWindows Hello 指紋認証からも指紋の登録ができるようですが、パッと見でどの指が登録済になっているかはわかりません。
で、PQI Fingerprint Managerで登録してあるのと同じ指を登録しようとしてしても、登録済だと表示されます。
逆にWindows Hello 指紋認証で登録した指は、PQI Fingerprint Managerで登録しようとしても、やはり登録済だと認識されるようです。ただし、どの指が登録済になっているかをグラフィカルに表している手の絵では、登録済の印にはなっていないのですが。
とは言え、パッと見で分かるかどうかは別として、どうやら、指紋登録の状態は共有されているように見受けられます。
さて、なんにせよ、このように設定してログイン認証を指紋認証で行うように設定をして、さて、Windowsを起動するとどうなるかと言うと、起動シーケンスが終わって、ログイン画面になったところで、このドングルの1つの面についている、緑色のLED?ライトが鮮やかに光り、画面も指紋認証するように促してきます。
登録してある指で上手に横の面のセンサーに触れるとログイン完了、ということになります。
PINでのログインも大分簡単ではありますが、ひとまずキーボード操作が必要ということになる分ほんの少しだけ手間になりますが、このリーダーを使うのは本当に楽ちんです。
触るだけです。
ただ、時々、読み込みに失敗します。1回や2回はよくありまして、悪くすると3回失敗して、結局PINの入力が必要になってしまうこともあります。
が、まあ、通常は大丈夫で簡単にログインできます。
さて、このWindows Helloなる機能ですが、では他に何で使えるかと言うと、あんまりないようなんですよね。
私の使っているものや環境では、SafeInCloudというパスワード管理アプリの起動時にHelloが有効にできます。
このアプリは、いろいろなIDやパスワードを登録しておいて、呼び出して利用できる大変便利なアプリで、しかも買い切り型になっています。
Android版やiOS版、Windows版があって、パスワード等を登録しておく本体ファイル自体は高度に暗号化した状態で、Googleドライブ等に保存しておくことができ、各端末の各アプリからその本体ファイルを読み込んで利用する形です。
したがって、どの端末のアプリで更新しても、すぐにすべての端末で開いたときに更新状態になっているという、これまた大変便利なアプリです。
iOSやAndroidの端末であれば、指紋認証や顔認証でこのアプリを開くことができるようになります。
で、同様に、Windows PCでもともと指紋認証デバイスが付いていない場合でも、このUSBリーダーでHello認証を使う形でWindowsでのSafeInCloudアプリの起動に指紋認証を使うことができるようになります。
ということで、大変便利に使えるツールです。
もっと色々なアプリやサービスが対応してくれるとありがたいんですが。IDとパスワードよりよっぽど安心な気がします。
Amazonでは普段は3,000円程度で売られているようです。ほかにある同様の商品はもっと高いのが普通のようです。Amazonの商品ページ
私はたまたまAmazonのセールのときに2,000円半ばで購入できました。小さなリーダーにそこそこのお値段ではありますが、その便利さから、手放せない存在になっています。
普及に向けてみなさんでもぜひ。