eSIMを搭載して物理SIM化するサービス5berを試してみました、いいですね、これ

5ber 送られてきたもの6 SIM本体

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前回、PDA工房さんの保護フィルムのご紹介をした際に、少し脱線して、eSIMをソフトウェア的な方法で物理SIMに組み込むことで実質的に物理SIMとして使えるようにするサービスについて触れましたが、今回は、2つ、有名なサービスがあるうちの1つ、5berという名前のサービスをご紹介したいと思います。

そもそも、せっかくのeSIMなのにどうして物理SIMにするのか、という点ですが、ご存知の通り、中国製タブレットの大半はeSIM対応していない、というのがまずそもそもあります。

じゃあ物理SIMで契約すればいいだけでしょう、ということになりますし、たしかに大抵はそれでよいのですが、たまにモバイル通信サービスの運用の変更などをして、SIMの入替えをしたいということが生じますが、逆に物理SIMが1つしか入らない、eSIM中心という端末もあり、その間の行き来にちょっと面倒が生じることがあります。

物理SIMの場合、当然に物理的にデリバリーして貰う必要があり、これに少し時間かかるのもちょっと冴えないポイントでもあります。

そして、物理SIMの弱点は、eSIMと物理SIMの行き来をする場合に、キャリアによっては発行手数料が結構高い、ということもあります。

一時は各社eSIMの発行は無料のところが多かったと思いますが、今はeSIMも数百円かかることが多くなっていて、それでも繰り返すと痛い出費なところに、物理SIMに戻す、ということになると、数日届くのを待つ上に数千円の追加出費ということになり、なかなか時間的にも費用的にも追加コストが馬鹿にならなくなってきます。

ということで、eSIMで発行しておいてもらって、物理SIMに収納するということに意味が生じてくるということになります。

また、この物理SIM化というのが良くできてまして、1枚のSIMに複数のeSIMを登録することができ、もちろん有効になるのは搭載しているうちの1つだけですが、ソフトウェア上でアクティブなSIMを選択することで比較的簡単に通信サービスの入替えが可能になるのです。

ということで、最初は??だったこのサービス、考えてみるとかなり便利そうだと気づいて、早速試してみたのでご紹介します。

5berは下のリンクで飛べます。

https://esim.5ber.com/?language=ja-JP

ちなみに、使い方というか、どんなメリットが有るのかわかりませんが、招待コードなるものが5berのマイページ的なところに書かれているので、もし試してみようという方がいらっしゃるようでしたら、ぜひ使ってみてください

5ber招待コード:ZNUMGB

もくじ

  1. 概要・スペックほか
  2. 開封と実物紹介
  3. 使ってみて雑感

1. 概要・スペックほか

5berは、上にも書きましたが、こちらです。

香港の会社と思われます。

ちなみに、もう1つのサービスというのは、eSIM.me (ドイツの会社?) というやつで、そちらはこちらです。

eSIM.meの方は日本語サイトは提供されていないようですね。

5berも翻訳サービス使ったようなものなので、同じようなものですが。

さて、5berの方ですが、提供されるSIMは3種類あるようです。

1つは、eSIMの登録が2回可能で3回以上は都度追加料金が発生、ただ、登録可能なプロファイルは15個まで (Standard、US$12.00) というもの、2つめは、eSIMの登録が無制限に可能で、登録可能な最大プロファイル数は同じく15個まで (Premium、US$25.00) 、で3つめはプロファイルの登録条件等は2つめと同じで、ただiOSにも対応しているという点が異なるもの (Ultra、US$28.00) 、ということのようです。(価格は本記事作成時点)

1つめと2つめはAndroidにしか対応しておらず、一方、3つめのUltraの場合はプロファイルの登録や削除等の操作はAndroidでしかできないが、登録されているプロファイルの中からどれを有効にするかは、iOS上の設定の中で可能になっている、ということのようです。

Ultra版は、その選択する機能に対応したバージョンということのようです。

iOSご利用の方は、肝心なプロファイル登録がiOSではできないので、Androidご利用の方にプロファイル登録等の操作部分だけ、やらせてもらうとかして、で、仕上がった物理SIMをiPhoneに挿入して使う、ということになります。

なかなか面白いです。

当然のことですが、アクティブになるプロファイルは1つだけです。

15のプロファイルを登録して同時にいくつかが有効になる、というわけではありませんのでご注意を。

Android端末の対応状況はこちらに示されています。

ここで言う対応状況、というのは、プロファイル操作の対応状況、という理解ですね。

一旦プロファイルを登録してアクティブなプロファイルを設定してしまえば、そのSIMカードはただの物理SIMカードと認識されるものと思われ、他の端末に差し替えてみてもそのまま使える、ということだと思われます。

以下では、Standardを注文した私のケースで、どんな物が届いたか、どんなふうに設定したかをご紹介します。

ちなみに、今回このSIMに対してプロファイルの登録等の作業をして、実際に通信サービスを有効にして使ってみたのは、中国製のタブレットで、まだご紹介していない、Alphawolf A1という端末ですが、おそらく大抵の端末でプロファイルの登録まで可能なのではないかと、勝手に想像しています。

とは言え、いちおう対応端末が公開されているようですし、それ以外の端末でのご利用にあたっては、ご自身のリスクでお願いします。

対応端末でもうまくいかないケースもあるかも、ですし。

5ber招待コード:ZNUMGB

2. 開封と実物紹介

開けてみましょう

毎度おなじみ、できの悪い写真でいくつか実物を紹介。

国際郵便で到着です。

深センからきているようですね。

この白い強力なビニール、よく見ますね。

5ber 国際郵便書留
5ber 国際郵便書留

中は見かけたことのあるビニール袋です。

5ber 郵便の中身
5ber 郵便の中身

中にはこれだけが入っていました。

5ber 送られてきたもの1 表
5ber 送られてきたもの1 表
5ber 送られてきたもの2 裏
5ber 送られてきたもの2 裏
5ber 送られてきたもの3 開けたところ
5ber 送られてきたもの3 開けたところ

中には、よくあるSIMカードを端末のSIMのサイズに合わせて割り出す台紙みたいのとSIMピンが入っています。

要するに本体はこのSIMカード、ということです。

5ber 送られてきたもの4 内側
5ber 送られてきたもの4 内側
5ber 送られてきたもの5 SIM本体
5ber 送られてきたもの5 SIM本体

5ber 送られてきたもの6 SIM本体
5ber 送られてきたもの6 SIM本体

で、このSIMカードをAndroid端末に挿入して、アプリをインストールして、プロファイルの登録作業になります。

アプリの最初の画面です。

5ber 1
5ber 1
5ber 2
5ber 2
5ber 3
5ber 3
5ber 4
5ber 4

さて、最初はサインアップです。

といっても、SIM自体を購入した際に登録しているはずですので、そのアドレスでサインインです。

少し前の作業で記憶が曖昧ですが、IDとなるEmailアドレスとパスワードだけではログインできず、Get Verification Codeをタップして、メールアドレスに届く4桁のコードも入力して始めてログインできたような記憶です。

5ber 5
5ber 5
5ber 6

5ber 6

5ber 7
5ber 7

ログインに成功すると、こんな感じの画面です。

上部の広告エリアの直下にあるSIM1とSIM2はこの端末の物理SIMのスロットのことをさしています。

今回購入したStandard版の5berのSIMはSIM1のスロットに挿入していますので、SIM1を表示することで下のような画面になるわけです。

SIM2を選ぶと、「No 5ber card found.」と表示されます。

Standard版ですので、2回のプロファイルの登録 (ダウンロード)が可能であり、その旨が表示されています。

横にある「Get More」をタップすると、画面コピーを撮り忘れましたが、3ダウンロードでUS$ 3.00、5ダウンロードでUS$ 4.00、10ダウンロードでUS$ 5.00、と選択肢が示されます。

ここから追加で購入できるようです。

さて、もとに戻って、画面下の方にある「Add eSIM」をタップすると、これまたスクショ撮り忘れちゃったのですが、「Scan QR-Code」、「Photo Library」、「Redeem」の3つが示され、我々だと通常QRコードを選んで、通信サービスの会社が提供するQRコードを読んであげれば、あとは勝手にeSIMが落ちてきて、ここに登録される、ということになります。

5ber 8
5ber 8

下の方にあるマイページボタンをタップすると下の画面になります。

といっても大したものはないです。

Device Infoでこの端末のちょっとした情報が見れたり、Purchase Cardから当社のWebサイトに飛んでカードの追加購入ができたり、といったところです。

5ber 9
5ber 9

さらにこの画面の右上のメッセージボタンをタップすると下の画面になります。

5ber 10
5ber 10

私の現在の状況は下の画面の通りで、IIJmioのeSIMを入れてあり、その1つだけの状態なのですが、SIMの名称の横に「ON/OFF」と書かれたボタンが有り、複数のプロファイルを登録している場合は、その中の1つだけONにできる、ということだと思われます。

5ber 11
5ber 11

登録、とっても簡単です。

なんの引っ掛かりも、問題もなしです。

5ber招待コード:ZNUMGB

3. 使ってみて雑感

使ってみた感想

いや、ほんとに簡単です。

単にOSの設定機能でプロファイルを登録するのをこのアプリ上でやるだけ、という感じ。

ちなみに、当然のことながら、これで仕上がった物理SIMは、結局、有効になっているプロファイルの通信サービスの物理SIMと同じ状態になっているということなので、APNの設定等が、別途必要です。

そういう意味で、ほんとに、単純にeSIMをこの物理SIMに収容して物理SIM化している、ということが言えます。

やっていないですが、この物理SIMを別の端末に入れてしまえば、普通にその通信サービスとして使えるものと思います。

この1つの物理SIMに最大15ものプロファイルを収めておくことができることも合わせ考えるとかなり便利なサービスじゃないでしょうか。

何度も紹介している通り、povoは高速で安定した通信が可能なプロバイダーであり、かつ、必要ではないときは無料で運用できるので、ほんとに便利で、このサービスとの相性も抜群な気がしてきます。

必要な時にトッピング買って使えばよいので。

必要じゃない時にコストがかからないというのは素晴らしいです。

そうそう、もう1つのeSIM.meの方は、未体験ですが、端末との相性などでアプリの動作が不安定気味、とか、プロファイルの変更時に再起動が必要になる、とかいくつか記事を見ますが、多分、うまくいく場合にはなんの問題もないのだろうと思いますし、再起動も必ずでもないようなので、こちらの方が良さそうと感じる方はこちらを試してみてもいいですね。

少なくともアプリは日本語対応しているのではないかと思われます。

あ、でも、iOSではだめなのかもしれません。

それにしても、5ber、良いですね、便利です。

まとめ

経済性という点で素晴らしいアイディアですし、また、面白いギミック的なツール、ということも言えると思います。

海外の通信サービスでは同じ契約で複数のeSIMの発行ができるようなサービスも有るようですので、そういった通信サービスを契約して、この物理SIMを何枚か用意してそれぞれにプロファイルを登録し、アクティブな通信を適宜選択することで、非常に自由度の高い端末運用ができる、ということになりそうです。

最新の端末でも物理SIMは最低1つあるのが普通でしょうから、このサービスが生きてきますね。

15個のプロファイルを保存しておけるわけですし。

逆に、物理SIMしかない端末をご利用中で、でも、通信サービスの入れ替え等でSIMの差し替え等が生じ、eSIMと物理SIMとの行き来で再発行手数料が馬鹿にならない、とお悩みの方にも、良いサービスだと思います。

そんなに無茶苦茶高いわけでもないですし。

ご興味持たれた方、是非チャレンジしてみてください。

もちろん、うまくいかない端末もあるかもしれませんので、そこはご自身のリスクで、ですが、面白いですよね。

5ber招待コード:ZNUMGB