final E3000Cは評判通りいい音でした

final E3000C イヤフォン2

イヤフォン・ヘッドフォンについては、これまで、いくつか購入したものをご紹介してきました。

これまでは利便性も考えて、主に無線、つまりBluetooth接続のものが主でした。

先日、久しぶりに有線のイヤフォンを使ってみたところ、昔購入したスマートフォンに付属していた恐らく安いものだと思われるイヤフォンであったにも関わらず、結構良い音がするのでびっくりしました。

それから、このところ、タブレット端末でのWeb会議が確実にできる、ということを目的に多くの端末を試してみて、中には有線・無線関係なく、音がブツブツ途切れる端末もあれば、無線だとうまくこちらの音声が入らない端末もあり、とは言え、なんだかんだで、中国メーカーの端末でBluetooth接続では安定して通信できないのではないか、という考えになっているところです。

Wi-Fi通信も安定しないものも多く、5GHzで接続できていたのにふと気づくと2.4GHzに変わっていたりして、そうなるとどうも音声も画像も安定しない、ということが発生して、無線通信の技術というのは仕様だけの問題というよりも現実にしっかり詰めて行かなければ、現実に使いやすいものにならない、と言うことだと感じています。

その点、AppleのiPadやHUAWEIの製品などは、そういった、おかしな動作はまず発生しないので、価格差と言うのはそういったところに現れるんだな、と痛感しているところです。

そんなこんなで、やっぱり1つきちんとした有線接続のイヤフォンを持っておこうと考え、しばらく検討してみて、評判の良いfinalという会社のこのモデルを購入した、という次第です。

このモデル、この価格でHi-Res対応しており、マイクもついている、ということなので、音楽を聴くのにも、電話やWeb会議にも使えるだろうということで、決めました。

やはり評判通りのかなり良い音で感動しました。

ご紹介します。

もくじ

  1. 概要・スペックほか
  2. 開封と実物紹介
  3. 使ってみて雑感

1. 概要・スペックほか

finalのホームページはこちら

この中のE3000の商品ページはこちらです。

Amazonの商品ページはこちらです。

以下に引用などでご紹介します。

支障がありましたらお知らせください。

特長

finalの商品ページからです。

音響工学、心理学に基づいた音作り

最新の音響工学、心理学の研究成果を踏まえ、音質設計を行いました。高域に鋭いピークを持たせ、ある部分を強調するという一般的な音作りの手法を使うと、一聴して鮮やかさを感じさせるのですが、そのピークによって、前後の帯域がマスキングされて聴こえにくくなってしまいます。Eシリーズでは周波数特性のカーブを全体に滑らかにする事で、マスキングされる帯域を作らず、高い解像度を実現しました。

独自のイヤーピーススウィングフィット機構

イヤーピースを左右に振ることができる、スウィングフィット機構により、耳道の傾きにジャストフィット。 イヤーピースの開口部が耳道にあたる事による変形を防ぎます。音がダイレクトに鼓膜に伝わり、クリアな音を実現しています。

6.4mmφダイナミック型ドライバーユニット

ドライバーユニットは、部品と組立の精度が最重要です。 今回採用した小口径6.4φダイナミック型ドライバーユニットは、この価格帯としては異例の高い精度を誇ります。

ステンレス切削高剛性筐体

ステンレスからの削り出し、鏡面仕上げの筐体は、ドライバーユニットを強固に支持し、不要な振動を抑える、音質にとって重要な要素です。 また、大人が持つ道具としてふさわしいシンプルな形と高い質感を持つ、定番たる音質とも整合の取れたデザインとなっています。

筐体背面ステンレスメッシュ

筐体背面には小さな開口部があり、低音域の再生帯域を延ばす役割を持っています。開口部からの音漏れを防ぐため、見えない内側にはフィルターがあり、さらにステンレス製メッシュを外側に設けた二重構造となっています。

左右判別をしやすくする、軸色違いイヤーピース

音導管部分と耳に触れる部分とで硬度が異なる 2 種類のシリコン素材を採用。 音導管部分には、耳に触れる部分に比べて硬度が高めのシリコンに溝加工を施すことで強度と柔軟性を両立。耳に触れる部分には柔らかいシリコンを採用し、快適な着け心地と高い遮音性を実現しました。軸色を片方はグレー 、もう一方を赤にすることでイヤーピースを少しめくってイヤーピースの軸色を確認することで、 薄暗い場所でも左右の見分けがつきやすくなっています。 さらに、隣のサイズの軸色が異なる(グレー軸は濃いグレーと薄いグレーの交互、赤軸は赤とピンクの交互)ので、サイズの判別もしやすくなっています。SS/S/M/L/LLの5サイズを同梱。お好みによってお選び頂けます。

ケーブルタッチノイズを解消するイヤーフック

従来の同種の製品は、様々なサイズの耳に装着する事を想定して、大き目のサイズとなっており、外見が目立ちすぎるだけでなく、装着にかなりの慣れが必要でした。私達はイヤーフック装着の鍵となっている部分がどこかを改めて検討した結果、従来のイヤーフックよりも小さなサイズで、かつ金属や樹脂のワイヤを使う事もなく、より多くの方の耳に容易にフィットする形状を発見しました。スリムで異物感がなく、掛けていることを忘れる快適さを実現しました。 メガネとの併用も問題ございません。歩行時にケーブルと身体が触れることで発生する不快なごそごそ音(ケーブルタッチノイズ)が劇的に減少します。

ケーブルタッチノイズを解消するイヤーフック

タッチノイズを考慮して、柔らかくしなやかな被覆素材を採用。イヤーフックを使用する際にも 柔軟に曲がり、良好な装着を実現します。

マイク付きワンボタンコントローラー (E3000C)

ワンボタンで​音楽の再生・停止・巻き戻し・早送り​、​着信時の通話応答に対応。 また、マイク付きで、通話時のハンズフリー通話も可能です。
※マイク付きワンボタンコントローラーは「E3000C」にのみ搭載しています。ご希望の方はカートに追加の際に「マイク付き(E3000C)」を選択してください。
※ご使用の機種によっては、音楽再生機能の一部がご利用いただけない場合がございます。

エージング

エージングとは、ある一定の時間、使用を続ける事で音に変化をもたらす現象の事です。 音を出すドライバーユニットは、熱で成形した極めて薄いフィルムが振動する事で音を出してます。その原因は明確ではありませんが、フィルムが成形される際に加わったストレスや接着剤によるストレスが、使用を続けている間に馴染み、微小信号の際動きやすくなるのではないかと考えられます。 本製品については、小口径であるため、エージングの変化がわかりにくくなるまでには長めの時間が必要です。概ね150~200時間程度、通常の使い方をして頂けましたら、繊細さが増し、本来の設計意図の音質になります。
*エージングにより、音質が良くなるという原因を明確に特定できていないため、今までエージングについて明示する事はありませんでした。 現象は以前より確認しており、またお客様からエージングについてのご質問を多く頂くため、見解を述べる事にいたしました。

スペック

型番FI-E3DSS (E3000) / FI-E3DSSC (E3000C)
筐体ステンレス 鏡面仕上
ドライバー6.4mmΦダイナミック型
感度100dB/mW
インピーダンス16Ω
重量14g
コード長1.2m
ケーブルOFCケーブル
音質コンサート会場にいるかのような響き。広く奥行きのある空間表現と高い解像度を両立。

付属品

イヤーピース(TYPE E 5サイズ) イヤーフック (TYPE A) ポーチ

装着方法

イヤーピーススウィングフィット機構をご参照の上、装着時にスムーズに耳に収まる角度に調整してください。 左右を筐体側面にあるL(左)、R(右)の表示にてご確認ください。本体を持ち、少しねじるように押し込んで、両耳に装着します。装着位置によって音質が大きく変化しますので、音楽を再生しながら、片方づつ本体を立体的に動かし、 最も好ましく聴こえる位置に合わせて下さい。それが最適位置(ベストポジション)です。一度体験すると、二度目からは無理なく位置を合わせる事が可能です。
※通常、耳の形状は左右でかなり異なります。そのため、最適位置は左右の耳で異なります。

音質レビュー

特定の音域を強調しないことで、低域から中高域までバランスよく再生し、高い解像度を実現。迫力があり、それでいて芯のある低域と、低域に埋もれないクリアで伸びのある中高域を両立し、ホールで音楽を聴いているような音の広がりを体感いただけます。 そのため、アコースティックやジャズ、クラシックなどの、生音が響く”空気感”をもお楽しみ頂けるサウンドです。

  • 音響工学、心理学に基づいた音作り
  • 独自のイヤーピーススウィングフィット機構
  • 6.4mmφダイナミック型ドライバーユニット
  • ステンレス切削高剛性筐体
  • 筐体背面ステンレスメッシュ
  • マイク付き1ボタンコントローラー
  • 左右判別をしやすくする、軸色違いイヤーピース
  • ケーブルタッチノイズを解消するイヤーフック
  • タッチノイズを抑えたオリジナルケーブル ノイズキャンセリング機能無、付属品:イヤーピース、イヤーフック、ポーチ
  • ケーブル長/重量:1.2m/15g

2. 開封と実物紹介

開けてみましょう

できの悪い写真でいくつか実物を紹介。

final E3000C ビニール袋外箱
final E3000C ビニール袋外箱

驚くほど軽いパッケージです。

final E3000C 外箱表
final E3000C 外箱表
final E3000C 外箱裏
final E3000C 外箱裏
final E3000C 中身を取り出したところ
final E3000C 中身を取り出したところ

外箱はすべて紙で作られていて、中を取り出すと、プラスチックのトレイにイヤフォン本体や付属品が収められています。

説明書と。

final E3000C 説明書
final E3000C 説明書

説明書ですが、実際は、WebにあるPDFの説明書へのリンクが書かれています。各国語版が用意されています。

final E3000C イヤフォンと付属品
final E3000C イヤフォンと付属品

イヤフォン本体のイヤフォン部分は、左右が1つのビニール袋に収められています。

イヤピースがたくさん入っていて、その下にはポーチが入っています。

final E3000C イヤフォンと付属品2
final E3000C イヤフォンと付属品2
final E3000C イヤピース
final E3000C イヤピース

付属品としてイヤピースが全部で5サイズ分用意されています。

イヤピースの軸が左右で異なる色にしてあり、左右がわかりにくくなることを防げるようになっています。

それから、Shureのイヤフォンみたいに耳に引っ掛けて装着することも考えられており、そうすることでケーブルに物があたって音が生じるのを防ぐためのイヤフックも付属しています。

final E3000C イヤフォン1
final E3000C イヤフォン1

接続のジャックはL字型になっています。

final E3000C イヤフォン2
final E3000C イヤフォン2
final E3000C イヤフォン3
final E3000C イヤフォン3

大変コンパクトな作りです。

耳に入れる本体部分もとても小さいですし、ケーブルもかなり細いものになっています。

断線するんじゃないかと心配になるほどですが、そうそう簡単に断線しないだろうことはAmazonのレビューを見るとわかります。

3. 使ってみて雑感

使ってみた感想

スペック・機能などの面から良いところ

  • イヤフォン本体も小さめ、ケーブルも非常に細いもので、コンパクト
  • イヤピースは5サイズ分が同梱されていて、耳に合わせやすい
  • ポーチ付きで持ち運びに便利
  • ジャック部がL字型で扱いやすい
  • マイクとコントロールボタン付き

とにかくコンパクトで良いです。

イヤピースも揃っているので、耳にピッタリ合わせられます。

L字型になっているのはありがたいです、どうしても端末などにさしているときにはじゃまになってしまいますし、イヤフォン側にも端末側にも何かしら負荷がかかってしまいそうで、壊れそうで扱いが面倒になりがちですので。

ケーブルが細いのがちょっと心配になりますが、断線しやすいというようなレビューは全く見ないので、実際は強いものだと思われます。

ボタンは1つで、再生/停止、などシンプルな操作が可能です。

マイクもきちんと動作して、音声入力が可能です。

音を含めて、使ってみて良いところ

  • クリアなサウンドで、空間的な広がりや立体的な音の位置を感じることができる、高温から低音までまんべんなくきれいな音が出ている、などなど、音はとてもいい
  • ケーブルの長さがちょうどよい
  • 耳にしっかりフィットする上に、痛くならない、耳が荒れてこない

とにかく音がいいのがなによりです、イヤフォンですから。

最初は見た感じから低音はイマイチかと思いましたが、全然そんな事はありません。

高温から低音までしっかりいい音を出します。

まんべんなくなる感じです。

クリアで立体感がある感じです。

電話で使ってみましたが、マイクの音声もきちんと伝わっています。

少し小さめに拾うので、聞こえにくいと言われる場合は、コントローラー部分を口に近づけてあげると良いと思われます。

使ってみて気になったところ

  • なし

ないですね、まったく。

ケーブルの細さが気になりますが、耐久性はしばらく使ってみて、ということで。

マイクはもう少し大きく拾ってくれても良いかな、と思いました。

使ってみて

数日使ったところですが、とっても良いです。

Bluetooth接続のイヤフォンなどを愛用していますが、いざという時には有線が確実でありがたいです。

イヤフォンをいくつか持っていると、どれをどの端末に繋いでいたかわからなくなったりして、電源入れてもうまく端末に接続できるまでに時間がかかったりして、急いでいるときに慌ててしまいますが、有線なら確実です。

Bluetoothでうまく聞こえにくいときなどもありますが、有線であれば、本番中に困ることにもまずならないので、安心して会議などに参加することができ、重要なときには有線の良さが生きることを痛感しています。

まとめ

すごく良いです。

どちらかというと、Web会議なんかで使う有線のマイク付きのイヤフォンを買っておこうと思って探したわけですが、探しているうちに、有線だと結構安くて良い音のイヤフォンがたくさんあることがわかり、それなら、ということで、音も良いものを、と考え直して、検討した結果、本機を購入しました。

Amazonでは4,000円台の半ばくらいで販売しています(2022/7/17現在)が、この価格で、この音、使い勝手であれば、本当にありがたいものだと思います。

さくっといい音で音楽聴きたいときにはとっても便利です。

近頃は、若者の間でも、AirPodsから1周して、有線がカッコいいという評判になっているという話を聞いたりしますが、かっこいいというより、有線には有線の良さがあるものだと感じました。

この価格でこの音、機能、使い勝手、などなど、有線イヤフォンをお探しの方、これはおすすめです。